のぞみちゃん。

時間の遅れはない。
待ち合わせ場所は実は、
青山ブックセンターみたいな本屋さん。
もし自分の都合で遅れたりしたら
時間を潰せるようにということで。
そこからタクシーで予約してる店に。
彼女の希望で、タクシーで降りてもブラブラと歩きたいということで15分くらい初めて歩く土地を堪能。
知らない土地なんで、
たまに人が居ないとこでは、
空いている左手を
のぞみちゃんが両手で握ってくる。
かなりの身長差があるが、
彼女が見上げるように潤んだ瞳で見つめる。
そして一言。
「シゾンさん、まつげ長っ!」
のぞみちゃんは
あれやこれやが欲しいなんて言わない。
金のかからない女が好きというわけではない。
のぞみちゃんが求めることはなく、
ただこの子と一緒に居たいと思わせる雰囲気があり、独り占めしたくなる。
ある女の子は
「わたし、●●の社長さんからマンションとか買ってもらったの」
と自分の自慢話ではなく、買ってもらった自慢話をして優位に立ったような話をする子がいる。
君が凄いんじゃない。
その社長が凄いんだよ?
とは言わないが、
その社長、元々俺が紹介した後輩…
とも言わないが、
金を言って、それ以上に出せるのアンタ?
みたいな話をしてしまう女の子がいる。
のぞみちゃんとは
一切金の話が出ない。
思わず出してしまう。
出してしまうと、
「こんなにいらない」
って言う。
のぞみちゃんは
「わたしもシゾンさん奢りたい」
と言って、チェーン店の居酒屋に連れてってくれる。
この立場で、
こんなところ来ない…
というような居酒屋。
『わたみん家』
あたかも
『たまにはこう言う場所もいいでしょ?』
というような注意喚起を施す。
贅沢なんかしたくない。
シゾンさんとの時間を大切にしたい。
って言ってくれた。
あまりにも他とは違いすぎて
のぞみちゃんにはまる。
「私、シゾンさんの二番目でも五番目でもいい。一緒にいるときだけは一番でいたいだけなんで。大丈夫です。」
ってラインが来た時は
なんだか変に見透かされてる気がして怖かった笑
のぞみちゃん以上の付き合いができる子はまだ現れず。
そんな日曜です。
シゾン